海外レポート補足説明

　広げよう愛の輪運動基金とも呼んでいる。活動は私が知る限り、主に4つ。1つは日本に住むチャレンジドを世界中に派遣する、「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」。2つ目は海外（主にアジア）に住むチャレンジドを日本に招き、研修してもらう、「アジア太平洋障害者リーダー育成事業」。3つ目はマルチメディアを利用して、日本にいながら海外のMBAを取得することに支援してくれる、「MBA資格取得研修事業」。最後の4つ目は、会員の皆様に向けての活動「愛の輪のつどい」。
　私は「ダスキン障害者リーダー育成海外研修派遣事業」の20期研修生と選ばれたのだが、要するに、『海外でいろんなことを経験し、それを日本の社会に役立てたいと考えているチャレンジドを金銭的に援助しましょう』という一種の奨学金制度のようなもので、さまざまな条件はあるものの、かなり大きな額の資金援助をしてくれる。
　ホームページ http://www.duskin.co.jp/company/syakai/ainowa/

　3つのキャンパスを持っている、アメリカ・ヴァージニア州にある公立大学。
　私はここで、大学院のAssistive Technology Certificate Programの講義を2つほど受講させてもらった。教育学部になるのだが、最近の研究されている分野らしい。
　ホームページ（英語）http://www.gmu.edu/

　NCDSは大きな組織で、養護学校Henry Viscardi Schoolや、チャレンジドの就職活動を支援するAbilities, Inc.などが含まれる。
　私は養護学校を中心に見学させてもらった。Nathaniel H. Kornreich Technology Centerでコンピュータの周辺機器を一通り見せてもらう機会もあった。数年前は、天皇陛下ご夫妻もご見学されたとか。
　ホームページ（英語）http://www.ncds.org/

　いわゆる老人ホーム。ヴァージニア州にはいくつか支店もあるらしい。基本的に医療的な介護の必要のない人を受け入れており、アルツハイマーを患っている人も入居可能。毎日いろんなプログラム（アクティブプログラム）が用意されており、外出も自由。
　私はここで5ヶ月間もお世話になったのだが、外国人の私が入居できたのは、マイケル教授の紹介も大きいのかもしれない。（マイケル教授にも出会ったことがないのに。）ふたつ返事で入居が可能となり、入居に関する手続きも当日現地で行なうだけでよかった。けれど、日本の老人ホームに海外のチャレンジドが半年間入居させてくれと打診してきたら、果たして受理するかどうかは疑問である。そういう意味で、アメリカのオープンな部分を感じる。
　ホームページ（英語） http://www.sunrise-al.com/

　補足するほどのことでもないが、一応…。
　日本でいうところのコンビニみたいなもの。正式にはGiant Food Storeだが、みな「ジャイアント」と呼んでいる。バージニア州を中心に展開しているチェーン店。大きなGのマークが目印。
　私がよく行っていたお店は大学の裏側、University Mallにあり、電動車椅子（時速四キロ）で30分かかる。途中、大きな道路を渡らなければならないのだが、横断歩道の信号ボタンが押せないので、車の動きを見て渡っていた。アメリカは場所により、信号機が赤でも右折（日本だと左折）しても良いということを知らず、「アメリカの人は信号を無視する人が多いなあ」と思っていた。（実話）

　北バージニア州の自立生活支援センターのひとつ。アメリカ・バージニア州には16ほどの自立生活支援センターがあるらしいが、私は渡米前にこことコンタクトを取っていたので、一度訪れて見たいとずっと思っていたのだ。
　「endependence」は造語。「END」と「Depend（従属、依存）」をかけている。「私たち障害のある者も、何かに頼りきった、周りに依存した生活を終わりにして、一社会人として自立し、自分のことは自分で決定していこう」といったところだろうか。発音は「Independence（自立）」と同じ（はず）。
　ホームページ（英語）http://www.ecnv.org/

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